落語 ”文七元結”を聞く

暦の上では、立春となり、
うららかな日差し待たれる頃ではあるが、
例年この時期が一番寒い様な気がします。
春を待つ気持ちが膨らむほどに、
余計に庭の樹揺らす北風や、突然に風ってくる粉雪に心乱れます。

二月五日、仁作寄席が有りました。
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第二十回目となる節目の回と言う事もありまして、
この日の高座は
真打 金原亭世之介師匠出しもの 文七元結
ご存じ、博打好きの父親がすっからかんで朝帰り、
女房子供を泣かせるわ、
挙句に、娘を吉原の旦那に下働きに預け、
五十両を懐に、これで明日からは真面目に仕事をして、
毎日少しずつ返していくと思っていたが!!!!!

落語の話に根っからの悪者はあまり出てこないですよね、
粗忽者、慌て者、お人よし 
特にこの話は憎むに憎めない主人公と太っ腹な善人ばかり。

とても良い一席を聞かせて頂きました。
久しぶりの感動でした。
何回か有名な噺家さんの高座も見に行ったり、
聞いたりはしていましたが、
店内席を並べて50隻足らずの狭い空間でしたが、
まるで大舞台の噺家さんの話を聞く様な興奮を覚えました。
辺りを圧倒する切り口と、切り返しの見事さ、
テンポの良さがその世界に張っていけました。

さわりの辺りに来た時に、会場の空気が凛としたものに変わりました。
私は後ろに確かにけはいを感じました。

噺家さんによってお話もいろいろな表情を持ちますけど、
世之介師匠は立居振る舞いからして、正統派を感じる威厳が有りました。
本当に久しぶりに素晴らしい落語を聞かせて頂きました。
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by yokoy30 | 2013-02-08 10:48 | 仁作寄席  

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